「どうせ僕が行くと濁るよ」のジンクスとともに
今年2回目のタオ島遠征です。事前情報では海のコンディションがとても良くなっているとのこと。でも、そこはチョンブリー在住ダイバー、素直に喜べません。「どうせ僕が行くと、濁るよ」——そんな卑屈な構えで、Team Banzai Diving Koh Tao、BANZAI号での2日間が始まりました。
セイルロックの群れに包まれて
この日はセイルロックで3本。底の方まで潜っていくと、待っていたのはクロホシフエダイの大きな群れでした。

銀色の群れに、タテフエダイの黄色が混ざり合い、中層をギンガメアジがすっと横切っていきます。


少し深度を上げれば、今度はツバメウオの群れが光の中を漂っていました。

そして、セイルロックといえばやっぱりこれです。ギンガメアジの大きな群れ。時には大きなトルネードになってダイバーを巻き込み、時にはドラゴンのように水中を舞う。群れそのものがひとつの巨大な生命体であるかのように思えてきます。僕にとってタオ島はギンガメアジなのです。今でも毎週末に水中を徘徊するきっかけになったのは、このセイルロックのギンガメアジなのです。

心配していた濁りや雨風はどこへやら。この日はお天気も良く、明るい太陽が海中まで届いていました。

クロホシフエダイの群れの中に、大型のゴマフエダイが混ざってやってきました。どちらも、まな板に乗っけたいぐらい美味しそうです。

ギンガメアジの群れに、黄色いユメウメイロが舞い降りる瞬間。魚とダイバーさんがそれぞれの役を完璧に演じてくれたかのような、綺麗に整理された写真が撮れました。

川の流れのようなギンガメアジの大群を、熱心に撮影するビデオグラファーがいました。あとで聞くと、有名なインスタグラマーさんだったそうです。

いつもは邪魔者扱いしてしまいがちなアイゴの仲間、ジャワラビットフィッシュ。でもこの日は大きな群れを作り、青い海に鮮やかな黄色を描き出す、まさに主役級の存在でした。

安全停止に入る浅場では、ササムロたちがわちゃわちゃと出迎えてくれて、3本のダイビングが締めくくられました。

島を巡ってマクロの世界へ
セイルロックでの3本を終え、BANZAI号は船着場のあるヒンウォン・ベイへ。他のダイバーさんたちはこれで終了でしたが、僕はまだまだ楽しみます。ベテランガイドのアスカさん、ダイブマスター修行僧との3人で、島周りのマクロ撮影に向かいます。
まず出会ったのはガラスハゼ。最初は1匹だけだったのですが、シャッターを切る直前にお友達も画面に入ってきてくれました。

続いてアカスジカクレエビ。この周辺では数が少なくなったと聞いていたので、出会えて嬉しかったです。

ガンガゼの棘の間に隠れていたのはシロオビイソハゼ(Eviota atriventris)。標準和名が付いていたんですね!このお魚はタオ島ではどこにでもいます。綺麗な背景を選べる時が多いので、撮影が楽しい魚なのです。

珊瑚の上にちょこんと乗っていた小さなハゼの仲間。

ハープコーラルのポリプが剥げた部分に、体色を合わせて擬態していた生き物。お名前はこれから調べます。

パーフェクトな3本のあとは、海の中でゆっくりと小さな生物を見つめる時間。写真撮影はもちろん本気なのですが、レンズを通して、その世界の小さな住人と会話しているような時間でもあります。
1日の終わりに
ダイビングでご一緒した方々との夕食は軽めに済ませ、1人でいつものレストランへ二次会。サイリー・ビーチ周辺では、お気に入りの店です。


地球の裏側まで突き抜けるような青、初めてタオ島で潜った時を思い出した1日でした。
後半、翌日の様子も早めにあげますので、また見にきてください。

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