【Underwater: Log】セイルロックのギンガメアジ、僕をダイビングに引き込んだ群れ|2026年6月27日

タオ島周辺とチュンポン
今年2回目のタオ島遠征。セイルロックでギンガメアジの大きな渦に包まれ、ヒンウォン・ピナクルでのマクロ撮影まで、快晴の一日を写真で振り返ります。

「どうせ僕が行くと濁るよ」のジンクスとともに

今年2回目のタオ島遠征です。事前情報では海のコンディションがとても良くなっているとのこと。でも、そこはチョンブリー在住ダイバー、素直に喜べません。「どうせ僕が行くと、濁るよ」——そんな卑屈な構えで、Team Banzai Diving Koh Tao、BANZAI号での2日間が始まりました。

セイルロックの群れに包まれて

この日はセイルロックで3本。底の方まで潜っていくと、待っていたのはクロホシフエダイの大きな群れでした。

セイルロックの底の方には、クロホシフエダイの大きな群れが待っていてくれました。

銀色の群れに、タテフエダイの黄色が混ざり合い、中層をギンガメアジがすっと横切っていきます。

セイルロックの群れ。銀色のクロホシフエダイと黄色いタテフエダイが層をなし、中層をギンガメアジが泳いでいる。
クロホシフエダイの銀色、タテフエダイの黄色の群れに、中層を泳ぐギンガメアジも加わりました。
セイルロックの海底付近を泳ぐタテフエダイの群れ。黄色いヒレが鮮やかに広がっている。
まだまだ海底付近を楽しみます。黄色が鮮やかなタテフエダイの群れです。

少し深度を上げれば、今度はツバメウオの群れが光の中を漂っていました。

セイルロックの浅場を群れるツバメウオ。水面近くの光が差し込む中を漂っている。
少し深度を上げると、今度はツバメウオの群れです。

そして、セイルロックといえばやっぱりこれです。ギンガメアジの大きな群れ。時には大きなトルネードになってダイバーを巻き込み、時にはドラゴンのように水中を舞う。群れそのものがひとつの巨大な生命体であるかのように思えてきます。僕にとってタオ島はギンガメアジなのです。今でも毎週末に水中を徘徊するきっかけになったのは、このセイルロックのギンガメアジなのです。

セイルロックで巨大なドーナツ状の渦を作るギンガメアジの群れ。中心にダイバーが1人見える。
セイルロックといえば、これです。ギンガメアジの大きな群れ。群れ自体が、ひとつの巨大な生命体のように思えてきます。

心配していた濁りや雨風はどこへやら。この日はお天気も良く、明るい太陽が海中まで届いていました。

セイルロックの岩の近くに係留するダイビングボート。空には雲もあるが、明るい日差しが海を照らしている。
この日はお天気も良く、明るい太陽が海中まで明るく照らしてくれました。

クロホシフエダイの群れの中に、大型のゴマフエダイが混ざってやってきました。どちらも、まな板に乗っけたいぐらい美味しそうです。

セイルロックの根の上を泳ぐクロホシフエダイの群れ。手前には大型のゴマフエダイが2匹並んで写っている。
クロホシフエダイの群れに混ざって、大型のゴマフエダイもやってきました。

ギンガメアジの群れに、黄色いユメウメイロが舞い降りる瞬間。魚とダイバーさんがそれぞれの役を完璧に演じてくれたかのような、綺麗に整理された写真が撮れました。

セイルロックのギンガメアジの群れに、黄色いユメウメイロが舞う。奥にはダイバーのシルエットも写っている。
ギンガメアジの群れに、黄色いユメウメイロが舞い降りてくれました。ダイバーも良い位置に入ってくれました。

川の流れのようなギンガメアジの大群を、熱心に撮影するビデオグラファーがいました。あとで聞くと、有名なインスタグラマーさんだったそうです。

川のように流れるギンガメアジの大群と、それを撮影するビデオグラファーのダイバー。
川の流れのようなギンガメアジの群れ。それを撮影するビデオグラファーがいたのですが、有名なインスタグラマーさんとのことでした。

いつもは邪魔者扱いしてしまいがちなアイゴの仲間、ジャワラビットフィッシュ。でもこの日は大きな群れを作り、青い海に鮮やかな黄色を描き出す、まさに主役級の存在でした。

セイルロックで群れをなす黄色いアイゴの仲間。青い海の中で大きな群れを作っている。
いつもは邪魔者扱いしてしまいがちなアイゴの仲間、ジャワラビットフィッシュ(Siganus javus)。この日は大きな群れを作り、青い海に鮮やかな黄色を作り出して主役級の働きでした。

安全停止に入る浅場では、ササムロたちがわちゃわちゃと出迎えてくれて、3本のダイビングが締めくくられました。

セイルロックの浅場、安全停止中に群れるササムロたち。頭上をダイバーが泳いでいる。
セイルロックの浅場、安全停止中に群れるササムロたち。頭上をダイバーが泳いでいる。

島を巡ってマクロの世界へ

セイルロックでの3本を終え、BANZAI号は船着場のあるヒンウォン・ベイへ。他のダイバーさんたちはこれで終了でしたが、僕はまだまだ楽しみます。ベテランガイドのアスカさん、ダイブマスター修行僧との3人で、島周りのマクロ撮影に向かいます。

まず出会ったのはガラスハゼ。最初は1匹だけだったのですが、シャッターを切る直前にお友達も画面に入ってきてくれました。

ムチカラマツに寄り添う2匹のガラスハゼ。透明な体に赤い斑点模様が入っている。
ガラスハゼ。最初は単体だったのですが、シャッターを切る直前にお友達も入ってくれました。

続いてアカスジカクレエビ。この周辺では数が少なくなったと聞いていたので、出会えて嬉しかったです。

赤いムチカラマツに寄り添う透明なアカスジカクレエビ。ポリプの間に体を潜り込ませている。
アカスジカクレエビ。この周辺では数が少なくなったと聞いていたので、会えてよかったです。

ガンガゼの棘の間に隠れていたのはシロオビイソハゼ(Eviota atriventris)。標準和名が付いていたんですね!このお魚はタオ島ではどこにでもいます。綺麗な背景を選べる時が多いので、撮影が楽しい魚なのです。

ガンガゼの棘の中に隠れるシロオビイソハゼ。オレンジ色の体に白いラインが入っている。
ガンガゼの棘に隠れるシロオビイソハゼ(Eviota atriventris)。最初は「ネオン・ピグミー・ゴビー」と呼ばれていましたが、こちらが正しい種名でした。

珊瑚の上にちょこんと乗っていた小さなハゼの仲間。

珊瑚の上にとまる小さなハゼの仲間。細長い体に黒と白の縞模様がある。
珊瑚の上にちょこんと乗る、小さなハゼの仲間です。

ハープコーラルのポリプが剥げた部分に、体色を合わせて擬態していた生き物。お名前はこれから調べます。

赤いムチカラマツのポリプが剥げた部分に擬態する小さな生き物。体色を周囲の赤に合わせている。
ハープコーラルのポリプが剥げた部分で擬態していました。お名前はこれから調べます。

パーフェクトな3本のあとは、海の中でゆっくりと小さな生物を見つめる時間。写真撮影はもちろん本気なのですが、レンズを通して、その世界の小さな住人と会話しているような時間でもあります。

1日の終わりに

ダイビングでご一緒した方々との夕食は軽めに済ませ、1人でいつものレストランへ二次会。サイリー・ビーチ周辺では、お気に入りの店です。

テーブルの上に置かれた白ワイングラス。温かみのある照明の店内で、奥にはスタッフの姿も見える。
ダイビングでご一緒した方々との夕食は軽めにして、1人でいつものレストランで二次会です。
白い皿に盛られたエビとアボカドのタルタル。皿には緑のソースが点々と添えられている。
サイリー・ビーチ周辺では好きなレストランです。

地球の裏側まで突き抜けるような青、初めてタオ島で潜った時を思い出した1日でした。

後半、翌日の様子も早めにあげますので、また見にきてください。

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