年明けして、数日。
すぐにダイビングです。朝から寒そうな天気です。
外気は涼しいを通り過ぎて、寒く感じられます。
向かったところはチョンブリー県のサメサン。
今年は昨年よりも丁寧に説明致します。
サメサンはどんなところ?
僕はチョンブリー県のバンセンと言われるエリアに住んでいおりますが、サメサンまで車で45分から1時間程度です。
バンコクから日帰り圏内なので、OWの海洋講習も多く、サメサン沖には常に5艘以上の船が浮いています。ファンダイブに関してはタイ人のダイバーさんが多いところ。って、タイだから当たり前ですが。
上の地図を見ていただくとわかりやすいのですが、地形が入り組んでおり、沖には大小の島々があります。起伏に富んだ地形です。なので、潮が動くと場所によっては水が川のように流れたりします。
ダイビングポイントは沖にある島、岩礁の周りと、沈没船のHardeepです。
ダイビング・ショップとダイビング船
僕はサメサンではいつもDrink Masterというダイブショップで潜っております。
そして、船はThe Shark。
連絡先などは、最後の方に書いておきますね。
この日の撮影機材
この日の水中撮影機材です。
カメラ:ソニー α1
レンズ:ソニー 90mm マクロ
ハウジング:ノーチカム
ストロボ:INON Z330を2つ。
クローズアップレンズ:ノーチカムのSMC-1とSMC-2をフリップアダプターにつけて、被写体の大きさにより切り替えております。
ライト:カメラのAFの仕事を助けるためのライトです。光の量の調節のほかに、光を赤色に変えることができます。ボタンですぐに色を変えられるので、白い光が嫌いな動物の撮影の時はすぐに赤に切り替えが可能です。
この日のダイブ・サイトとダイビングの報告
この日は
1:アオ・カイ
2:ハーディープ
3:ナーバーン・タハーン
上記3か所で潜っています。
1,3は乾季の今の定番ポイントです。
1本目:アオカイ
上の地図を見て頂くとわかるのですが、湾です。湾を意味するタイ語が「アオ」なのです。
湾の中は流れが緩やか。海底は砂地が多いのでOWの講習での定番コースです。
湾から出ると深度は緩やかに深くなっていきます。
船はだいたい湾内にアンカーを落とします。
僕らの場合ですが、まずは湾の外、水深20ⅿぐらいまで一気に移動します。
そこから湾内にむけて移動しながら生き物を探す場合が多いです。
小さな生物が付いている名所のような岩などはありません。
砂地の上にある小さな岩、珊瑚、藻などを丁寧に探してウミウシや一本テグリ、エビやカニなどを探していく砂漠の民のようなダイビングになります。
ホシゾラウミウシ Hypselodoris infucata
サメサン界隈では普通に会う事のできるウミウシです。砂地に落ちていたロープの上にいまいた。
トオアカクマノミの赤ちゃん
赤ちゃんが独りでいたわけではありません。
イソギンチャクの家に大家族で住んでいました。
僕の興味が赤ちゃんにだけあり、赤ちゃんだけを追っかけて15分。
やっと正面から撮影できました。
赤ちゃんはカワイイです。が大きくなると、かなりブサイク、というか怖い顔をしています。
Ancylomenes holthuisi 英語でHolthus’ anemone shrimp 標準和名はわかりません。
トオアカクマノミと同じ家であるイソギンチャクにほぼ必ず住んでいるエビです。
シャカシャカと動く様子がかわいいです。
コロダイの赤ちゃん
まだまだ赤ん坊のコロダイです。細いからだでクネクネ、ヒラヒラと泳いでいました。
2本目:ハーディープ
サメサン沖の人気ダイブサイトです。
この日は、ちょうどいい流れが当たっておりソフトコーラルが綺麗でした。
オシャレカクレエビ Periclimenes platycheles
このエビ自体は、サメサン界隈の薄暗い岩陰などで簡単に見つけることができます。
ハーディープでは、ソフトコーラルの中で見ることができメルヘンなバルタン星人の写真を撮ることができます。
ランソンミノウミウシ Aeolidiopsis ransoni
ハーディープと言えば、このウミウシです。
ハーディープの擬態王という称号を僕から授けられております。
写真の対角線上に谷のようにへばりついているのが、ウミウシです。
カベイロ・ルブロレティクラータ Kabeiro rubroreticulata
こちらも擬態が上手です。写真はいい角度から撮れなかったので、さらに訳が分からないウミウシとなっております。
Coryphellina sp. 去年ぐらいまでセスジミノウミウシと呼ばれていたウミウシ
学名が整理されたのですが、同定がとても難しいのでspのままにしておきます。
標準和名でセスジミノウミウシと呼ばれる事がおおいウミウシです。
サメサンのレギュラー・メンバーでほぼ毎回このウミウシには会うことができます。
今回はマストにいたので、背景を黒にできました。
イボヤギミノウミウシ Phestilla melanobrachia
この日のハーディープではこのイボヤギミノウミウシがいっぱいでした。
餌の色によって、全身がオレンジになったりするようですが、ここで見れる色はだいたいこんな黒とオレンジです。
3本目:ナーバーンタハーン 兵士の家の前
その名の通り、兵士の家の前の湾です。
1本目のアオカイと似たような雰囲気のダイブサイトです。
アカスジカクレエビ Black coral shrimp
アオカイ、ナーバーンタハーンのアイドル 羊ちゃん クサイロモウミウシ Costasiella paweli
SMC-2で撮影。
2㎜ぐらいの極小サイズでした。
正面から撮れなかったのが悔やまれます。
正体不明のカニ 全身にヒドロ虫?イソギンチャクを付けてフワフワでした。
この子の正体をしっている方がいらっしゃいましたら、教えてください。
頭髪がはえてきたばかりの赤ん坊のようにかわいいカニでした。
サメサン沖のスズメダイといえばこの子 ウイッジ・スポテッド・ダムゼル
この界隈どこにでもいます。
小さければ、小さいほど色が鮮やかになります。
なかなか綺麗な子にあえました。
感想!さむい!
この日の感想です。
水温27℃、空は曇りで太陽が出ない・・・。水中は寒りし、船に上がってからはもっと寒かったです。
シャークには、シャワー兼トイレが3部屋ありますが、1部屋のシャワーは温水器つきです。
この温水器、お願いして付けてもらったのです。
付けた当初、日本人以外温水は使わない・・・・。なんて言ってたのに、こんだけ冷えるとみんな温水のシャワーの前に並んでました。
はやく全部屋に温水器つけてほしい・・・。
いつも美味しいタイ料理です。
しばらく、チャーン島詣でが続いたからか?
いつも出してくれる、ソムタムが無かった・・・。
それはどうでもいいです。
久しぶりのホームでしたが、マクロは安定したサメサン!と実感しました。
サメサンでじっくりとマクロ撮影するには?
サメサン沖のマクロ。
いつも安定しています。
これは、日々コンスタントに潜るダイバーさんが多く、ガイドさんが今の旬を抑えているからだとおもいます。
ダイブ船のシャークや、サメサンでの大手のワラシン。
タイ人に人気のダイブ船は、Drink Masterのガイド陣だけでなく、ほかのショップも常連のショップが多いのです。
ガイドさんはサメサンで潜る頻度がおおくマクロネタに関しては常に情報をアップデートし、共有しています。
もちろん、狙った通りに行かないこともあります。
が、安定してマクロの被写体が見つかります。
ガイドさんが生物を見つける、スポッターのような仕事をしてくれるからだと思います。
生物についての知識も豊富です。
マクロ撮影が好きな人が集まるので写真好き、ゆっくりと生物を観察したいダイバーにはとてもいいダイビングができます。
タイ在住の日本人ダイバーさんと会ったときに、「ゆっくり写真撮りたいけど、ロストが怖くて、すぐに移動しなければいけないので、なかなか撮影ができない」と言われる事があります。
そういった場合、自分にあうダイブショップやチームを見つけるのが一番だと思います。
水中撮影を楽しみたい!というダイバーさんには、おすすめのショップ&ボートです。
Drink MasterのFacebookはこちらです。
水中撮影好き、生物観察好き、特に小さい生物に興味があるダイバーさんにはおすすめです。
楽しいダイビングでした。
最後までブログを読んでくれてありがとうございます。
タイのダイビング、楽しいです。
連休にタオ島、プーケット、カオラックなどの遠征はもちろんおすすめです。
バンコクから近い、サメサン。
かなりの魅力がありますが、あまり知られていないと感じてます。
なので、今年はこのエリアについては、もっと丁寧に説明していこうかと思います。
ではでは!
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