前回の記事で、「エントリー直後のバッテリー切れ」という痛恨のミスを報告しましたが……
今回は違います!
しっかりとバッテリーをフル充電し、予備のチェックも完璧。 気合十分で挑んだサメサン合宿2日目、ついにリベンジを果たしてきました。
しかし、海上でも中でも昨日と変わらない試練(寒さと激流)が待っていました。
機材のセッティングから、苦労の末に撮影した「2026年潜り初め」の成果まで、2日目のレポートです。
決戦の朝は、熱々のカオマンガイから
リベンジに燃える2日目の朝。 まずは腹ごしらえと向かったのは、宿泊したホテルのすぐ横にある人気のカオマンガイ屋さんです。

南国タイとはいえ、1月の朝は意外と冷え込みます。 冷たい風に吹かれた体に、熱々のスープが染み渡る……これが本当にありがたい。

オーダーしたのは、蒸し鶏と揚げ鶏の両方が楽しめる「パッソム(ミックス)」。 ジューシーな鶏肉と、鶏の出汁が効いたご飯をしっかり胃袋に収めてエネルギー充填完了。
「よし、これで戦える!」
体も温まり、万全のコンディションで港へと向かいました。
気温も水温も26℃!? ボートコートが手放せない
この日も前日に引き続き、ワラシンにお世話になります。 港に到着し、いざ出航。
しかし、この日は本当に寒かった……。
気温は26℃、そして水温もなんと26℃。
「26℃なら暖かいのでは?」と思われるかもしれませんが、濡れた体で海風を受ける船の上は、水中以上に寒いんです! 南国のタイとはいえ、移動中はボートコートにくるまってガタガタ震えながら寒さを凌いでいました。

新レンズの「燃費」と、本気のサイドマウント仕様
そんな寒さの中で震えつつも、機材の準備は怠りません。
昨日の「バッテリー切れ」の教訓。 それは単なる充電忘れではなく、「新しく導入したレンズが、想定以上にバッテリーを食う(燃費が悪い)」という事実への気づきでもありました。
というわけで、今日は予備バッテリーも含めて満タンで挑みます。 この日は3本のダイビングでしたが、バッテリー残量を常に意識し、結果として2本終わったところでバッテリー交換を行いました。
また前日同様に、タンクを左右に2本抱えるサイドマウントで潜っております。

エアの持ちが良いこのスタイルなら、残圧を気にすることなく、みっちりとウミウシ撮影に没頭できます。(もちろん、減圧不要限界には気をつけつつ……!)
「エアも電気も十分。あとは撮るだけ!」
ボートコートを脱ぎ捨て、いざ海へエントリーです。
バッテリーは満タン、でも海は…いつもの激流!
「今日は絶対に逃さない」と意気込んで飛び込んだ海ですが、自然はそう甘くありませんでした。
流れが、めちゃくちゃ速い……!
ここではよくあることですが、体を止めているだけで精一杯の激流コンディション。 油断するとあっという間に流されてしまう中で、数ミリ単位の極小ウミウシにピントを合わせるのは至難の業です。
しかも、ウミウシは大体、水草のような「ヒドロ虫」についています。 激流の中、土台となるヒドロ虫自体がブンブンと激しく揺れ動き、さらにそこにクローズアップレンズ**を装着して挑んでいるので、撮影は本当に難しい。普通なら諦めるレベルです。
しかし、今回の新レンズ「FE 100mm F2.8 Macro GM OSS」と、愛機「α1 II (MK2)」の組み合わせはすごかった! そんな過酷な状況の中、ビシバシとウミウシを捉えてくれたのです。
「これだけ高速で食らいついてくれれば、そりゃあ電力消費が早いのも納得……」
燃費の悪さに妙に感心しつつ、テクノロジーの進化に助けられたダイビングとなりました。
ついに会えた!地元の有名人「Doto gaeli」
そんなハードな状況下で、なんとか収めた「2026年潜り初め」の成果をご覧ください。 今回、どうしても撮りたかったのがこの子です。


このウミウシ、ただのマツカサウミウシではありません。 その名も……
Doto gaeli Caballer, Mehrotra & Chavanich, 2026
そう、「2026」なんです! 今年、晴れて学名がついたばかりのホヤホヤの新種です。
タイ湾で発見された新種で、体長はわずか約4.5mm。 まさにここ、サメサンを含むタイ湾が生んだニュースター。「地元から出た有名人」みたいで、見つけると勝手に誇らしい気持ちになってしまいます。
激流の中、揺れるヒドロ虫にしがみつく4.5mmの小さな星。 この子をバチッと撮れただけで、バッテリー切れのリベンジは完了です!
他にも出会えた!サメサン沖の冬の使者たち
新種以外にも、冬のサメサンならではのウミウシたちが撮れました。

タイ語だと学名そのまま「ボネラ」と呼ばれるウミウシです。 5センチぐらいあり、お腹が太い巨大な子でした。サメサン沖では冬に会えるレギュラーメンバーです。

可愛さNo.1!久しぶりに会えて嬉しかったのですが、全長5ミリ程度と小さく、撮影はとても難しい子でした。

とても巨大になる種類ですが、この子は3センチぐらいの小さな個体でした。
まとめ:最高のスタートが切れました
というわけで、初日のトラブルと寒さ、そして激流を乗り越え、無事に「リベンジ」達成です!
終わりよければ全て良し。 美味しいカオマンガイと、サメサンの海が生んだ新種ウミウシ。 2026年のダイビングライフをスタートさせるのに、これ以上ない相応しい週末となりました。
今年もこんな感じで、タイの海を潜り倒していこうと思います。 本年も「週末弾丸ダイバ〜ず」をよろしくお願いいたします!

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