[Underwater: Log] チャーン島ダイビング:3本目 Hin Luk Bath(ヒンルークバート)編

タイ東部:ラヨーン、パタヤ、サメサンとチャーン島など
2026年3月7日のチャーン島沖ダイビングの3本目、ヒンルークバートのお話です。

3本目:ダイビングレポート Hin Luk Bath(ヒンルークバート)

コンディションが最高だった2本目のHTMS CHANG。「ここでもう一本潜りたい!」と、他のダイバーさんと一緒にお願いしてみましたが、今回はシュノーケリングのお客さんもいたので、その願いは叶わず。船はチャーン島に近いポイント、ヒンルークバート(Hin Luk Bath)へと移動しました。

ダイビングボートのデッキに並ぶ赤いダイビングタンクと、開けた窓から見える青い海
赤い船体のボートに並ぶタンク。穏やかなチャーン島の海が見えます。

ポイントに到着して水面を見ると、まあ白い!水中の視界の悪さはエントリー前からよくわかるほどでした。いざ潜ってみると、案の定、浅いところまで真っ白。深いところは雲の中、浅いところは霞の中にいるような感覚です。

でも、そんな「霞の中」だからこそ出会える神秘的な景色がありました。今回は、光が届く浅いエリアを中心に、綺麗なシーンを探して泳ぐことに。

白く濁った水中の岩礁で、イソギンチャクの上に静止している鮮やかな青い斑点と筋があるアオスジハタ
イソギンチャクの上で休憩中のアオスジハタ(Cephalopholis formosa)。視界が白く濁る中、この子の鮮やかなブルーがとても綺麗に映えていました。
白く濁った水中の岩礁付近で、イソギンチャクの周りを泳ぐ鮮やかな青色をしたオトメベラの群れ
周囲を舞うオトメベラ(Thalassoma lunare)。視界が白く濁る中でも、この子たちの鮮やかな色彩ははっきりと浮かび上がっていました。

岩肌に密生する無数のセンジュイソギンチャクと、その周囲を活発に泳ぎ回るクロリボンスズメダイの群れ
岩肌にセンジュイソギンチャク(Heteractis magnifica)が密生するエリア。その上では、クロリボンスズメダイ(Neoglyphidodon nigroris)たちが元気に群れていました。

潮が当たる場所へ移動すると、魚たちの活気が一変します。そこへ音もなく現れたのが、ハンターのホシカイワリの群れ。彼らが姿を見せると、周囲の空気がピリつきます。

白く濁った水中で、クロリボンスズメダイやダスキークロミスの群れに突っ込もうとする、数匹のホシカイワリのシルエット
流れが当たる場所に出ると、スズメダイたちの群れに混じって、ハンターのホシカイワリ(Carangoides bajad)が現れました。しばらく観察していると、一気に群れへ突撃する激しいハンティングが始まりました。
数匹のホシカイワリが突進し、それまで群れていたクロリボンスズメダイたちが放射状に激しく散らばる決定的瞬間
ホシカイワリ(Carangoides bajad)が突撃した直後。密集していたクロリボンスズメダイ(Neoglyphidodon nigroris)の群れが、まるで花火のように一斉に弾けました。濁りの中での一瞬の出来事でしたが、その迫力に圧倒されます。
ホシカイワリの攻撃が去った後、再び一箇所に固まって大きな群れを形成するクロリボンスズメダイ
アタックが終わると、驚くべき速さでまた集合。バラバラになったはずの群れが、一瞬で元の形に戻ります。この「弾けては集まる」一連の動きが、水中で何度も繰り返されていました。

最後に、岩陰でひときわ鮮やかな色彩を見つけました。

鮮やかな紫色の体壁を見せるセンジュイソギンチャクと、その上を泳ぐ緑と黄色の体色をしたニシキベラの仲間、さらに触手の間に潜むハナビラクマノミ
センジュイソギンチャク(Heteractis magnifica)のスカートが、綺麗な紫色に。その上をニシキベラの仲間(Thalassoma sp.)が悠々と通り過ぎ、触手の間からはハナビラクマノミが顔を覗かせていました。
桟橋に係留されたBB DIVERSの黒と赤のダイビングボート「BB 4」。船体には「NO TROUBLES ONLY BUBBLES」の文字が見える
ダイビング後に桟橋に戻ったBB DIVERSのボート。素晴らしい1日をありがとうございました!

真っ白な視界の中で繰り広げられる、激しい生存競争と濃密な色彩の世界。
沈没船に行けなかったのは残念でしたが、この一瞬一瞬を切り取れただけでも、ヒンルークバートに潜った甲斐がありました。

これで2026年3月7日のダイビングは全て終了です!

マクロからワイドまで楽しめました。

1日の終わりに:チャーン島のダイビングシーンの変化

今回のダイビングを通して、今のチャーン島のダイビングシーンの変化を強く感じました。

コロナ明けから数年はタイ国内のリピーターが中心だったこともあり、ハイライトである沈没船(HTMS CHANG)を2本じっくり攻め、最後に浅場のサンゴを楽しむというコースが成立することが多く、それが楽しみでもありました。しかし現在は、国外からの観光客やシュノーケラーが増えたこともあり、沈没船は1本、残りの2本は島周りの浅場という構成が基本になっています。

当日、沈没船がどんなに良いコンディションでも、多種多様なゲストが乗るボートでは、予定通り浅場へ移動しなければなりません。「ここが一番のハイライトなのに!」と分かっているのは、今は少数民族となったリピーターだけなのでしょう。

初めてチャーン島を訪れる多くの人にとっては、一つのポイントに留まるよりも、なるべく多くのポイントを回ることの方が価値があるのかもしれません。ハイライトで潜り倒すよりも、なるべく多くのポイントに行きたい方が普通なのかもしれませんね。

最近では、チャーン島のダイビングの選択肢も増えています。

以前ブログでも紹介した「本土から直接ボートで向かう週末弾丸ツアー」のようなスタイルもあり、ダイビングに特化してハイライトを攻めたい時には、そういったツアーを選ぶのも一つの手。

ですが、一方で「チャーン島からのデイトリップ」にしかない魅力も間違いなくあります。

今回撮りためた写真を整理しながら、チャーン島発のさまざまな魅力について、じっくりレポートしていきたいと思います。まだまだ続きます!

BB DIVERS KOH CHANGの皆さん、素晴らしい1日をありがとうございました!

以前ブログでも紹介した、本土から直接ボートで向かう「週末弾丸ツアー」のレポートはこちら:

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