気になるストロボがあったので、買いました。
AOI UCS-Q1 AOI Underwater Ultra Compact Strobeです。
タイの輸入販売はProdive Imagingで、価格は13,500バーツ。
価格は買うショップでも違ってくると思います。
このストロボ、日本でも販売されているようですが、日本と海外では仕様が違います。
AOIのホームページで見る限り、違いはオリンパスのRCモードへの対応やTTLのようです。
水中ストロボはいつもマニュアルで光量を設定するので、日本仕様も海外仕様も、僕にとってはあまり変わらないと思い、海外仕様を買いました。
なぜ買ったか?
INONの小型のストロボS-2000を既に持っています。
またINONのZ-330はフルフレームのミラーレス・カメラと時のメインで使っています。
今回Q1を追加しました。
TG6を使うときに、小さいストロボが欲しい!と思ったからです。
発売になったばかりのこのQ1、既に所有している2種よりもTG6を使う上で、魅力的に思えるとろこがあったからです。
何処を魅力に感じたか?3点あります。
魅力度の順番に…
- 適度に小さい
- ターゲットライトがついている。
- 発光量の調整ダイヤルが大きい
INONのZ-330もS-2000も販売終了しているようですが、この2機種との比較が、Q1がどんなストロボなのか、分かりやすいと思うので、ざくっと比べてみました。
大きさ
3機種を比較するとこんな大きさの差になります。
具体的な寸法は、メーカーのホームページなど参照願います。
Q1はZ-330よりもずっと小さいと思っていたのですが、小さいには小さいのですが、ものすごく小さい!というわけではないですね。
バッテリー込みの重量です。
Q1(陸上/水中) | S-2000(陸上/水中) | Z330(陸上/水中) |
550g/90g | データなし/69g | 789g/48g |
S-2000の陸上重量のデータはINONのページでは記載がありませんでした。
カタログ値ですが、水中の重量ではQ1はZ330よりも重いのは、ちょっと驚きです。
ただ、そこまで重い!って実感は無いと思います。
水の抵抗など色々ありますので。
光について
光についてですが、GNと照射角度を見てみます。ホワイトバランスとかもありますが、今回は省きます。
GN(光の強さ)
Q1 | S-2000 | Z-330 |
22 デフューザー使用時は記載なし | 20 デフューザー使用時は17 | 33 |
Z−330は圧倒的な光量です!
ストロボ、毎回フル発光するわけではありません。
僕はフルで発光する時は、思いっきり逆光になるシーンぐらいで、ほとんどありません。
それでも大は小を兼ねる世界でもあります。
実際は20程度あれば十分な気がします。
照射角度(上下x左右)
Q1 | S-2000 | Z-330 |
85°x85° デフューザー有り | 110°x110° デフューザー有り | 110°x110° デフューザー無し |
S-2000は1番サイズが小さいのに、照射角度はZ-330と同等(デフューザー使用時)
これって、もっと自慢していいと思うのです。
Q1はINON勢に比べると、狭いですね。
群とか撮る時は、被写体との距離をあける工夫が必要かもしれません。
レスポンスと照射回数(フル発光時)
ストロボのチャージタイムです。フル発光後の次の発光までの待ち時間です。
Q1 | S-2000 | Z-330 |
0.85秒 | 1.5秒 | 1.6秒 |
1番早いQ1と遅いZ-330では、約倍の所要時間です。
ただ、これはフル発光した場合です。
Z-330のGN33とQ1のGN22の差を考えると、実際の使用時に差を感じることは無いのでは?
あと、ストロボ内蔵、主にコンデジ使用時ですが、外部ストロボのチャージタイムだけでなく、カメラ本体のストロボのチャージタイムが実際のボトムネックになります。
フォーカス・ライト(ビーム)の有無
どこにストロボが当たるのか?をガイドしてくれるビーム付いているか、否かです。
Q1 | S-2000 | Z-330 |
あり | なし | あり |
これは、無いより有った方がいいです。
特にマクロでは重宝します。
電池のタイプ
Q1 | S-2000 | Z-330 |
18650 リチウムイオン 2本 | 単三型 4本 | 単三型 4本 |
INONの2機種は、一般的な単三型。充電式のパナソニックのエネループなどが使えますし、コンビニで売ってるアルカリ電池も使えます。
Q1はそこまで一般的ではない18650というタイプの電池。
汎用性はINONの単三型にあります。
18650型のバッテリーの注意事項 長さがいろいろ
僕が住んでいるタイの2023年2月の時点での話です。
18650型のバッテリーは、ダイビングの手持ちライトで使われております。
日系メーカーではなく、Weefineなどで主に使われております。
このバッテリーですが、ちょっと注意が必要です。
このバッテリー、同じ番手でも長さが統一されていないのです。
1番右のはWeefineの純正バッテリー。
そのほかの二つはネット通販で見つけて買った物。
長さが全部違うのです。
Q1の取説には「最短で69ミリの長さの物」と記載があります。
Q1には、バッテリーは付属していません。
なので、自分で買わなければならないのですが、ショッピングサイトで18650で検索すると、いっぱいヒットします。
しかし、ほとんどの物が肝心の長さの記載がないのです…
どうやって、選べばいいんだい?
僕はたまたまWeefineのバッテリーを何本か持っていて、これは普通に使えました。
なので、Weefineのバッテリーを買いました。
充電器
バッテリーがついていないので、充電器もついていないのです。
ストロボひとつに対して、18650型バッテリーが二つです。
ストロボを2灯なら、バッテリーは4つ。予備でもうワンセットとなるとバッテリーは8つ。
そうするとチャージャーは、こんなのになります。
4本差タイプもあります。
が、結構かさばります。
総評というか、僕の使い方
Z-330は全てにおいて、他の2機種よりも性能・操作性はとてもいいです。
操作パネル、ダイアルも大きくでロウガンズにはありがたい。
操作がほんとしやすい。
魚の群や珊瑚など広範囲に取るときも、小さな生き物撮るときも、「大は小を兼ねる」です。
ストロボを2灯使う前提なら、間違いなくZ-330です。
ただ、現在、販売終了してしまっているので、店舗在庫がある分しか買えないと思います。
後継モデルがある、とアナウンスはされています。
今のママでも十分な性能と思えるぐらいに、完成されていると思ってます。
ただ、デカくて嵩張るけど。
ストロボを2灯使って、大きな魚群を撮影したいけど、荷物もある程度の大きさで納めたい。
っていうなら、INONのS-2000。
ただビームがない。
ワイドではあまり関係ないです。
マクロ撮影ではビームが欲しいシーンはあります。
これは慣れ!
練習次第でこの弱点は克服できると思います。
ちょっと厳しいのが、操作性。
ダイヤルや操作パネルの表示がかなり小さく、見にくいし、操作しにくい。
これも、練習でどうにかなると思います。
しかし、頻繁に動かすところの操作性が悪いと、かなりのストレス。
老眼がきてるダイバーなら尚更です。
逆に、ダイヤルを小さくしたから、ストロボ全体が小さくできた!という事です。
これもINONのZ-330同様に、販売終了になっています。
店舗在庫のみのようです。
後継モデルにかなり期待しております。
マクロメインでストロボ1灯でいいです!あとはバッテリー。
そういう方は、Q1はいいかもしれません。
ビームもあるし、レスポンスもいい。
操作ダイヤルがちょっと硬いけど、S-2000に比べたら、全然使いやすいです。
ただ、バッテリーが特殊なバッテリーで、充電忘れたからセブンで買おう!とか無理です。
水中ライトなどで、同じバッテリーを使っている人ならば、いいかもしれません。
しかし、水中ライトは違う規格のバッテリー、例えば単三型などを使っているならば、充電器が増えてしまい、旅行の時の荷重が嵩張っていきます。
なんか言ってよINON
ここまで書いたのですが、今INONのホームページをみると、販売ている水中ストロボはD-200だけ。
Z-330は後継があると買いてありましたが、いつ?
S-2000は消えるの?
今、水中ストロボを買いたい人はいると思うのですが、INONの今後は?です。
どっちもいいストロボでした。
ただ、今後の予定が僕には見えない。
今、水中ストロボを買いたい人は、大変だな、と思う。
今は待ちだ!って言われても、いつまで待つの?
って、いう状況です。
選択肢がほぼない状況でAOIの登場は良かったのでは?と思います。
最後に、Q1を使って撮影した写真です。
ここまでブログを読んでくれて、ありがとうございます。
何らかの役に立ってくれたら、嬉しいです。
ではでは、おやすみなさい。
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