久しぶりに近所のサメサン沖でのダイビングに行ってきました。
今回は、日本からタイに赴任されたばかりで、バンセンの隣町のシラチャにお住まいのダイバーさん、Rさん、そして、なんどかバディで潜っているラヨーンのDMも一緒です。
Rさん、シラチャのいつもの酒場で飲んでいたところ、僕のブログをみている、と声をかけていただいたのがキッカケでした。
タイで初めてのダイビング。
となれば、とりあえずサメサンです。
車でわずか1時間。常に濁っていて、流れると激流の沈没船ハーディープ。
ここで潜っておけば、タイ国内どこに行っても大丈夫!
この日のプラン。
タイデビューのRさんは、ガイドさんにお任せ!
僕はラヨーンのDMとバディで潜り、別の課題に取り組みです。
コンデジのRX100を使い倒す!
ではでは、当日のご報告です。
朝7時前、バンセンのお家を出発。
朝。ちょっと雲が多い。
1本目:アオ・カイ
当日は午後3時ぐらいまで下げが続く潮でした。
とりあえず、ハーディープではなく、湾内のアオ・カイへエントリー。
湾内の水深5mぐらいの浅場はこんな透明度です。
ここから、湾外にでて水深18mぐらいまで沖に向かいます。
水底は砂地。ここでウミウシを探します。
正体不明くん
正体不明くん。
この子はウミウシなんでしょうか?
こんな感じの目の荒い砂場を流していき、藻があるところでウミウシ探しをします。
今回は事前情報から、小さな、手のひらぐらいの団扇のような海藻を探しました。
うーん、ない!
諦めかけた時、2枚の海藻が見えました。
1枚目、ハズレ!
2枚目、大当たり!大小あわせて10匹ぐらいのかわいい子が海藻の上で遊んでいました。
ホホベニモウミウシです。
極小サイズが1m程度、写真の子は大きい子たちで3mぐらい。
今回のカメラ、α7RIVに90ミリマクロではないのです。
ちょびっと後悔。
それでも、ソニーのRX100M5Aはがんばります。
画素数が2000万画素あるので、ある程度のトリミングはできます。
最後の最後で、ターゲットクリアです。
フロート発射して、浮上!
かなり流されました。
ボートに迎えにきてもらって、無事に一本目終了。
2本目:ナー・バーン・タハーン
ここも湾内となります。
湾内の珊瑚と岩礁地帯で遊ぶポイントですが、ここも一旦、水深16mぐらいの沖合まで出て、湾内にもどり、水深5mぐらいまでを散策するプラン。
2本目はみんなで行動を一緒にしたので、マクロネタにずっぽりと突き刺さるのではなく、広範囲に流していくダイビングです。
浅い場所の土管でウミウシとこんにちは。
このあたりではよく会えるウミウシです。
コモンウミウシ Goniobranchus aureopurpureus (Collingwood, 1881)
全長3センチ程度。これぐらいなら、クローズアップレンズなしでも、撮影できます。
カメラ本体のレンズでワイド端で撮影したのが、下の写真です。
35ミリ換算で24ミリ。レンズ前かなり近いところまで寄れます。
ここから水深を下げて、砂底の旅をしましたが、よい雰囲気は無し。
再び浅場に戻りました。
浅場の土管エリアで土管の中をのぞいていきます。
するとガイドさんが、手のひらを頭の上に立てています。
ジンベエ様!
ではないです。
キャット・シャーク。ネコザメです。
大きなドジョウのようにしか見えない。
浅場の散策を続けます。
陽の光があるところは、ライト消して撮影です。
ISOは最大で1000まであげていますが、気になるぐらいの画質の劣化はないです。
集団でお昼寝している赤のシマシマ。
アヤメエビスです。
毎回、簡単に会えるし、近寄れる、フレンドリーなお魚です。
このエイもこのあたりではよく会えます。
アオマダラエイ
岩肌をライトで明るくしています。
サメサン沖の浅場。アオ・カイもナーバータハーンも、大体似たような雰囲気です。
浅場で生き物探すのも面白いですし、沖にでて、砂漠の民となり、極小のウミウシを探すのも面白いところです。
3本目:サメサンのハイライトの沈没船Haar Deep ハーディープ
この日の流れから、いけるか?いけないか?といった状況でした。
潮止まりの時間に潜りました。
僕のテーマはダイバーさんいれた写真。
今日初めてのダイバーさん、Rさんがモデルです。
エントリー時は流れは、ほとんど無し。
沈没船の中に入っていきます。
船体の至る所に開いた穴からの光が綺麗なところ。
上下して、ガンガゼの餌食になるかな?
半分期待していましたが、上手にすり抜けていきます。
マクロ用のライトRgblueのSystem03。
小さな二つのLEDガイドががんばります。
船外にでると、潮が動き始めていました。
一番上になっている、船腹でウミウシ探し。
かなり、流れてきました。
セスジミノウミウシ
スヌート撮影です。
バディさんが、照明を手伝ってくれました。
いつもありがとう!
ハーディープ名物のエグジット
ロープをつたって、深度をあげて、安全停止、そしてエグジットとなります。
流れがでてきました。
深いところは沈没船が壁になっていたので、それほど強い流れと感じません。
深度をあげていくと
ダイバーの出す泡が横に流れ始めます。
ダイバーがいっぱいいたら、「鯉のぼり」ができたのですが・・・
無事にエグジットして、3本のダイビング終了です。
アフター・ダイビング
お家に帰るまでがダイビングです。
今回一緒のRさん、そしてラヨーンのDMもタイにきたばかり。
ならば、雰囲気がいいレストランへ。
2人とも始めてのレストランでしたが、楽しんでもらえたようです。
よかった。
レストランはここです。
撮影機材 RX100M5A
今回の撮影機材です。
Sony RX100M5A RX100シリーズの5代目のモデルです。
コンデジなので、レンズ一体型です。
レンズはフルサイズ換算で24−70ミリのズームレンズがついています。
これに、水中で取り外し可能なコンバージョン・レンズをつけます。
写真はワイコンをつけた状態です。
ワイコンはNauticamのWWL-C。コンデジ用のワイコンです。
換算24ミリで130度のワイコンとなります。魚眼レンズにはかないませんが、近い距離でダイバーさんの全身をいれた写真を撮ることはできます。フロート内臓なので、水中での取扱も楽です。
マクロは2種類のクローズアップ・レンズを使いました。
その前に、いまもっている4種類のクローズアップレンズの比較です。
写真の右から順に
Nauticam CMC-1
Nauticam CMC-2
INON UCL-67 M67
INON UCL-90 M67
一番上のCMC-1が、被写体に一番寄れます。そして大きく撮れます。フォーカスがあう範囲が非常に狭いですので、ピント合わせが難しいです。
下にいくほと、被写体に寄れない、そして小さく撮影になります。
フォーカスが働く範囲、ワーキングデイスタンスの範囲はこの並びが逆になります。
UCL-90は寄れない反面、フォーカスが働く範囲が深く、ピント合わせが楽です。
CMC-2とUCL-67はどちらも、同じぐらいに寄れる感じです。
今回は3ミリ程度のウミウシ用に、CMC-1。
そして、2〜3センチぐらいのウミウシや甲殻類用にUCL−90をと二つのレンズを持っていきました。
フロートアームには合計3つのレンズをつける事ができます。
ライト Rgblue Type03
一つのボディから二つのLEDが出ている、マクロ撮影用のライトです。
これをマクロとワイドで使うために、レンズ前につけるのではなく、アームにつけて、可動域を広げました。ただコードが短く、広げるのに限界はあります。
撮影の感想
ワイドから、マクロまで、広範囲にカバーできました。
ライトはマクロ専門でもいいかな?とおもいました。
魚群がメインであれば、ストロボという選択かな。
潜る場所によって、ライトとストロボを選べばいいかな、と。
このセットの最大のメリットは守備範囲が広いことです。
もともとズームレンズ、そして水中でコンバージョンレンズを交換できるので、ワイドか?マクロか?で悩む必要なく、全部水中に持っていけば対応できます。
次のメリットは、小さい!ということです。
これは画質や、撮影のしやすさとは反比例します。
フルサイズのカメラにマクロとワイドのレンズ、それぞれのポートを持っていくと、それだけでスーツケースが満杯になってしまいます。
1インチセンサーで2000万画素。マイクロフォーサーズにも迫る画質です。
水中のコンデジで圧倒的なシェアを誇るオリンパスのTGシリーズよりも、画質はぜんぜん上のカメラです。
コンパクトさと画質がいいところでバランスとっているセットだと思います。
今度リゾートでゆったりしながらダイビングの時、このセットで行こうとおもいます。
今回は随分と長くなってしまいましたので、この辺でおしまいです。
ではでは
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