1本目のチェックダイブを終え、いよいよ今回のメイン、タイ最大級の沈没船「HTMSチャン」へと向かいます。
1. 静寂と暗闇。沈没船の心臓部へ
まずはバディのジ君と二人のみで潜入開始。今回は貨物室からのルートを選択しました。入口付近に減圧用のタンクを置き、身軽になります。いよいよ複雑に入り組んだ船内へと体を滑り込ませます。

「いざ、船内へ!」 一歩中に入れば、そこは音が吸収されたような静寂の世界。去年もこの部屋に来ているので、暗闇の中でも迷うことなくスムーズに進むことができました。

道中、真下に伸びていく穴が現れました。

写真で見ると横穴に見えますが、実際には垂直に降りていく「縦穴」です。ここをサイドマウントの利点を活かして通り抜ける感覚は、何度経験しても緊張感と興奮が入り混じります。
目指すは、ボイラーなどの機械が並ぶ機関室。まさに船の心臓部です。強力な2灯のビデオライトが、巨大な鉄の塊を鮮やかに照らし出します。

今回は少し余裕があったので、さらに違うエリア、また違うお部屋へも足を伸ばしてみました。

2. チームで挑む「清濁」の世界
2本目からは、Wreck(沈船)初体験のモフ君が加わり、3人のチーム編成に。ベテランのジ君が先導し、僕は「シンガリ(最後尾)」を務めます。最後尾からチーム全体を見守りつつ、二人の背中と船内のスケール感をカメラに収めていきました。


居住区を中心に探索したエリアでは、かつての生活の跡である「おトイレ」が今も残っていました。こうした生々しい生活の痕跡に触れられるのも、沈船ダイビングの面白さです。


探索を終えて船外に出ると、それなりに強い「流れ」がありました。ふと顔を上げると、目の前に圧倒的な光景が広がります。

「濁り」の層と、光が差し込む「清」の層。
この「清濁」が分かれるいかにもチャーン島らしい景色。
船内のストイックな静寂から、外の命の躍動へ。
この日の3本のダイビングは無事に終了です。
3. 夕日に染まるサラペット。秘境感溢れる隠れ家へ
ボートはチャーン島の南に位置する「サラペット(Salak Phet)」へと向かいます。夕日が落ちる頃、入り江にあるリゾートに到着しました。まさに「秘境感」溢れるロケーションです。

船の上で、夕食用のイカが焼かれ始めました。
すごく良い煙に囲まれて、ビール飲みたくなりました。


このホテルにビーチはありません。でも、その代わりに手に入るのは、圧倒的な「静寂」でした。案内されたお部屋はとても素敵で、ダイビング後の心地よい疲れを癒やすにはこれ以上ない最高の環境です。

海辺のレストランで夜の気配を感じながら、仲間と囲む食卓。週末弾丸ツアーとは思えないほど、ゆったりとした贅沢な時間が流れていきます。

ダイビング船の上で焼き上げたイカやエビもいただきました
(つづく)

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