2026年1月:チャーン島「週末弾丸特化型」ツアー参加記 Vol.2

沈没船の中を進むダイバー タイ東部:ラヨーン、パタヤ、サメサンとチャーン島など
先頭を進む僕の先生のジ君。

1本目のチェックダイブを終え、いよいよ今回のメイン、タイ最大級の沈没船「HTMSチャン」へと向かいます。

1. 静寂と暗闇。沈没船の心臓部へ

まずはバディのジ君と二人のみで潜入開始。今回は貨物室からのルートを選択しました。入口付近に減圧用のタンクを置き、身軽になります。いよいよ複雑に入り組んだ船内へと体を滑り込ませます。

チャーン島HTMSチャンの貨物室入口付近。ダイビング用タンク(ステージボトル)がロープで固定され、暗闇の中に青白いライトの光が差し込んでいる。
貨物室から潜入。減圧のタンクはここに置いておきます。身軽になっていよいよ船内へ。

「いざ、船内へ!」 一歩中に入れば、そこは音が吸収されたような静寂の世界。去年もこの部屋に来ているので、暗闇の中でも迷うことなくスムーズに進むことができました。

先頭ダイバーはリールからラインを引っ張りながら進むダイバー
狭い船内。先頭はテックの先生でもあるジ君。安全対策はジ君がやってくれたので撮影に集中できました。

道中、真下に伸びていく穴が現れました。

ダイバーが下方向へ進もうとしている船内の狭い通路。ビデオライトの光が真下の階層へと伸びている様子。
真下に伸びていく、穴。写真で見ると横穴に見えますが、実際には垂直に降りていく縦穴です。

写真で見ると横穴に見えますが、実際には垂直に降りていく「縦穴」です。ここをサイドマウントの利点を活かして通り抜ける感覚は、何度経験しても緊張感と興奮が入り混じります。

目指すは、ボイラーなどの機械が並ぶ機関室。まさに船の心臓部です。強力な2灯のビデオライトが、巨大な鉄の塊を鮮やかに照らし出します。

沈没船HTMSチャンの機関室内部。巨大な円筒形のボイラーや配管が並び、ダイバーのビデオライトが鉄の質感を鮮やかに照らしている。
ボイラーなどの機械が並ぶ機関室へ!船の心臓部です。

今回は少し余裕があったので、さらに違うエリア、また違うお部屋へも足を伸ばしてみました。

2. チームで挑む「清濁」の世界

2本目からは、Wreck(沈船)初体験のモフ君が加わり、3人のチーム編成に。ベテランのジ君が先導し、僕は「シンガリ(最後尾)」を務めます。最後尾からチーム全体を見守りつつ、二人の背中と船内のスケール感をカメラに収めていきました。

居住区を中心に探索したエリアでは、かつての生活の跡である「おトイレ」が今も残っていました。こうした生々しい生活の痕跡に触れられるのも、沈船ダイビングの面白さです。

沈没船の居住区内に残る白い陶器製のトイレ。周囲の壁は錆びているが、形ははっきりと残っている。
船の居住区を中心に探索。かつての生活を感じさせるおトイレがそのまま残っていました。
狭い通路を進むダイバー
今回、初挑戦のモフくん。ちょっと緊張してたかな?

探索を終えて船外に出ると、それなりに強い「流れ」がありました。ふと顔を上げると、目の前に圧倒的な光景が広がります。

沈没船の出口付近。巨大な船体のシルエットと、その先を覆い尽くすようなギンガメアジの大群、光が差し込む青い海。
沈没船から出ると、目の前にギンガメアジの大群が!清濁が分かれるいかにもというチャーン島の水中風景。

「濁り」の層と、光が差し込む「清」の層。

この「清濁」が分かれるいかにもチャーン島らしい景色。

船内のストイックな静寂から、外の命の躍動へ。

この日の3本のダイビングは無事に終了です。

3. 夕日に染まるサラペット。秘境感溢れる隠れ家へ

ボートはチャーン島の南に位置する「サラペット(Salak Phet)」へと向かいます。夕日が落ちる頃、入り江にあるリゾートに到着しました。まさに「秘境感」溢れるロケーションです。

夕日に染まるチャーン島サラペットの入り江。穏やかな海面にリゾートの桟橋やマングローブの影が映っている。
夕日が落ちる頃に、島の南に位置するサラペットにあるリゾートへ到着。秘境感溢れるロケーションです。

船の上で、夕食用のイカが焼かれ始めました。

すごく良い煙に囲まれて、ビール飲みたくなりました。

ホテルに向かうダイビング船でイカを焼き始める。とても良い香り。
ホテルに向かうダイビング船でイカを焼き始める。とても良い香りにビールが呑みたくなります。

このホテルにビーチはありません。でも、その代わりに手に入るのは、圧倒的な「静寂」でした。案内されたお部屋はとても素敵で、ダイビング後の心地よい疲れを癒やすにはこれ以上ない最高の環境です。

温かみのある照明に照らされたリゾートの寝室。木の質感を活かしたインテリアと、整理された清潔感のある空間。
ホテルにビーチはありませんが、素敵な部屋、静かな環境でした。ダイビング後の疲れが癒えます。

海辺のレストランで夜の気配を感じながら、仲間と囲む食卓。週末弾丸ツアーとは思えないほど、ゆったりとした贅沢な時間が流れていきます。

海辺のレストランのテーブルに並んだ、新鮮な海老のボイルや魚の唐揚げなどのタイ・シーフード料理。
秘境リゾートでの夕食タイム。静かな夜の海を眺めながら、今日一日の冒険を語り合う贅沢な時間。

ダイビング船の上で焼き上げたイカやエビもいただきました

(つづく)

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