【Underwater: Log】January Princessで行くテックダイビングクルーズ その1 濁りの沈没船とロスト記念|2026年8月28日〜29日

水面近くの青い水中で、複数のタンクを装備したテックダイバーたちが減圧中。上方には泡が立ち上っている タオ島周辺とチュンポン
January Princessで行くタオ島のテックダイビングクルーズ その1。水深50m超の沈没船へ向かった一日。

金曜日の夜11時。チュンポーンの川の中にある船着場から、船がゆっくりと動き出しました。

今回はDrink Masterがクルーズ船をチャーターした、テックダイバー全員集合企画。タイ南部の入り口チュンポーンから出航し、土曜日はタオ島周辺で3本、そのうち2本は水深50mを超えるテックダイビングです。日曜日はタオ島沖のチュンポーンピナクルで潜ったあと、本土へ戻る途中で沈没船ポイントのSuntad Samut 4、HTMS Prabを潜ってチュンポーンに帰港します。船で寝泊まりするので、寝ている間に次のポイントへ移動してくれる。これがクルーズのありがたいところです。

翌日はトライミックスを使ったテクニカルダイビング。出航前に、ギアのセットアップを念入りに確認しました。

夜の船着場に停泊中の船上で、タンクにセットされたXDEEPのBC2台とレギュレーター。手前にアルミタンクが並び、背後には川と停泊中の小型船が見える
出航前のギアセットアップ。翌日はトライミックスを使ったテクニカルダイビングになるため、念入りに確認しました。

テーブルには、翌日潜る2つの沈没船のブリーフィングボード。M.V. Torpedo Wreckは水深55m、Hishidaiya Maru Wreckは水深50m。どちらも崩壊が進んでいるので、中には入らず、船の外を楽しみます。

テーブルの上に置かれた2枚のブリーフィングボード。奥はM.V. Torpedo Wreckの断面図、手前はHishidaiya Maru Wreckの船内レイアウト図
翌日潜る2つのポイント、M.V. Torpedo WreckとHishidaiya Maru Wreck(通称Unicorn、Dog Food Wreck)。どちらも水深55mの沈没船です。崩壊が進んでいるため、中には入らずに船の外を楽しみます。

今回お世話になるJanuary Princessは、タオ島のシーズン中はチュンポーン〜タオ島間、タイの寒期にはラヨーン〜チャーン島のダイビングクルーズを催行している船です。ダイビングを始めた頃、何度も乗った船。久しぶりに乗り込むと、なんだか懐かしい気持ちになりました。

夜のJanuary Princessの船内サロン。テーブルと椅子が並び、ダイバーたちが席に座ったり立ったりしてくつろいでいる
今回お世話になるJanuary Princess。タオ島のシーズン中はチュンポーン〜タオ島間、タイの寒期にはラヨーン〜チャーン島のダイビングクルーズを催行しています。

あとは船で寝るだけです。

翌朝、いよいよテックダイビングの始まりです。

1本目はM.V. Torpedo Wreck。トライミックスとデコ消し用のナイトロックスを抱えて潜降しました。順調に沈没船に着いたものの、待っていたのは特濃の濁り。周りが全然見えず、外にいるはずなのに沈没船の中にいるような暗さでした。ロストしないよう、リールのラインを張りながら進みました。

緑がかった濁りの中、ダブルタンクとステージタンクを装備したダイバーが沈没船の上にいる。右下にはリールのラインが伸びている
M.V. Torpedo Wreck。特濃の濁りで、沈没船の中にいるような暗さでした。ロストしないように、リールのラインを張って潜りました。

ライトに浮かぶ船体には、漁船の網が幾重にも巻きついていました。

濁った緑がかった水中で、漁網が幾重にも絡みついた沈没船の構造物
船体には漁船の網が幾重にも巻きついていました。

そして、ながーい減圧時間。暗闇から上がってきた目に、この時の海はとっても綺麗に映りました。

青く澄んだ水中で、立ち上る泡の柱のまわりに3人のダイバー。手前のダイバーは両脇にタンクを装備し、上方にはカメラを持ったダイバーと青いフィンのダイバーがいる
ながーい減圧時間。この時の海はとっても綺麗でした。

初めてのポイントで、真っ暗闇のうえ透視度も低く、正直なところ楽しむというより作業的なダイビングになりました。

まわりには3本タンクのダイバーたち。こうして並ぶと、ロボットになったような気持ちになれます。この日は水面がかなり荒れていて、船へのエグジットにも時間がかかりました。

青い水中の浅場に、複数のタンクを装備したテックダイバーたち。右手前のダイバーは背中のタンクに加えて体の脇にもタンクを装備している
3本タンクのダイバーたち。ロボットになったような気持ちになれます。

船に上がったら朝食。January Princessは昔からタイ料理が美味しいんです。

【写真8:260829_Tao-05】

船内のビュッフェ台に並ぶ朝食。肉と野菜の和え物、揚げ物、カレーの鍋、米麺が並び、奥にはカトラリーや調味料、窓の外に海が見える
船から上がったら朝食。January Princessは昔からタイ料理が美味しいです。

2本目もまた沈没船。チュンポーンピナクルの北に眠るHishidaiya Maru、Unicorn Wreckとも呼ばれる日本の船で、水深は50mです。

水面から30mぐらいまではとても綺麗に澄んでいたのに、その下は巨大な積乱雲のような世界が広がっていました。

青から緑へと色が変わる水中。上方に小さくダイバーが見え、右側には複数の泡の列が立ち上り、左には魚が1尾見える
Hishidaiya Maru。水面から30mぐらいまではとても綺麗に澄んでいましたが、それより下は巨大な積乱雲のような世界でした。

ライトの先に何かが見えて、船に着いた!と思ったら、漁師が沈めた魚獲りの罠でした。実はこの時、ヌーさんと二人で仲良くロストしていました。

暗く濁った水中で、ライトを灯したダイバーの下に、網目状の構造物が照らし出されている
沈没船に着いた!と思ったら、漁師が沈めた魚獲りの罠でした。実はヌーさんと二人で、仲良くロストしていました。

というわけで、ロスト記念の一枚。二人で仲良く減圧してから上がりました。

青い水中で、両手でピースサインをするダイバー。体の脇にステージタンクを装備し、青いフィンを履いている
ロスト記念!二人で仲良く減圧してから上がりました。

この日最後は、タオ島の島周りでナイトダイブ。朝の2本のテックダイビングの疲れを癒すダイビングです。今回一緒になったダイバーさんは、ほぼ全員が何度も一緒に潜っているメンバー。普段はマクロ撮影にも夢中になるみんなですが、この夜は癒されるだけのダイビングに徹していました。

と言いますか、頭の中は、次の宴会でいっぱい!

オレンジ色のサンゴの隙間に、小さなカニが1匹身を寄せている
この日最後はタオ島の島周りでナイトダイブ。朝の2本のテックダイビングの疲れを癒すダイビングになりました。

船に上がると、夕食ができていました。タイの鍋、タイスキです。テクニカルダイビングを無事に終えたので、ここからはもう宴会モード全開でした。

夜の船内のテーブルで、卓上コンロにかけた鍋の準備をするダイバーたち。テーブルには小鉢のタレ、卵、ビールなどが並んでいる
船に上がると夕食ができていました。タイの鍋、タイスキです。テクニカルダイビングを無事に終えて、宴会モード全開でした!

美味しいウイスキーもあって、

夜の船内で手に持ったGlenfiddich Perpetual Collection VAT 04 18年のボトル。背景にはテーブルを囲むダイバーたちが見える
美味しいウイスキー。Glenfiddich Perpetual Collection VAT 04 18年。

誕生日会まで開かれて、船の上は大盛り上がりでした。

夜の船内で、誕生日のタスキをかけた男性の前にケーキが置かれ、まわりにパーティーハットをかぶった女性やダイバーたちが集まっている
誕生日会もして、盛り上がりました!

僕は沈没船を1本ミスしてしまいましたが、また来年チャレンジします!

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