Olympus TG-6:フル装備でワイドから極小マクロまで水中撮影してみました。

写真

先週末は、お正月以来となるチャーン島でダイビングをしていました。

今回の撮影機材ですが、こちらです。

水中の写真撮影では圧倒的なシェアを誇るオリンパスのTGシリーズの最新機となるTG-6です。

いまさらTGを買った理由

ダイビングを始める前にも同シリーズのTG-5を持っていました。

防水カメラですので、釣りやプールで遊ぶときに多様しておりました。

カメラ自体に防水性能があり、ハウジングなしでも水深15mまで潜れます。

オリンパス純正のハウジングの中に入れれば、水深45mまでの水圧性能があります。

ダイビングを始めた当初はこのTGと純正のハウジングを使っておりました。

ただ、その当時に発売されたフルフレームのミラーレス機のSony α7IIIの画質を見たときに、その圧倒的な画質に度肝を抜かれてしまい、手放してしまいました。

今になって購入し直したきっかけはテックダイビングです。

サイドマウントで、タンクを複数ぶら下げて潜ったり、沈没船の中に体をねじ込むダイビングです。

フルフレームのミラーレス機は一眼レフ機に比べれば、小さいととはいえ、やはりでかいのです。

ここはサイズを優先するしかない世界。

なので、迷いなくTGを選びました。

そして、買った以上はテックダイビング以外でも使い倒さなければ!と今回チャーン島へ持ち込みました。

ハウジングはNauticam 選んだ理由

ハウジングですが、TGシリーズで一番普及しているのはオリンパス純正のハウジングです。

低価格ですが、アクセサリー類が充実しているので人気です。

僕が高価なNauticamを選んだ理由です。

オリンパス純正が水深45mまでなのに対して、Nautiamは100m。テックダイビングでは45mを超えるダイビングもあるので、この時点でNauticam一択なのです。

他にもNauticamに惹かれたのは、オリンパス純正のハウジングが樹脂製なのに対して、Nauticamは金属製です。タンクにぶつかったり、沈没船の壁にぶつける危険性が高いので金属製のハウジングを選んでしまいます。

もう一点。

ハウジング類をNauticamに統一しております。なので、アクセサリー類を流用できます。

具体的にはワイドコンバージョンレンズとクローズアップレンズが使えます。

先週末のアクセサリー類は下記になります。

レンズなどアクセサリー類

クローズアップレンズのCMC-1

クローズアップレンズのSMC-2

ワイドコンバージョンレンズ、クローズアップレンズ2種類をハウジングの外につけておき、必要に応じって付け替えることで、1回のダイビングでワイドからマクロまでの撮影が可能になります。

ワイドコンバージョンレンズにクローズアップレンズ2種類、ストロボ2灯にフォーカスライト1灯をつけて、フル武装したTG-6の完成です。

TGの売り!顕微鏡モードがあるのに、なぜクローズアップレンズを使うのか?

TGは本体だけで近接撮影が可能になる顕微鏡モードがあり、マクロ撮影ではとても威力を発揮します。

マクロ用のクローズアップレンズは必要なし!と言われるぐらいの近接撮影能力があります。

じゃ、なぜクローズアップレンズをわざわざ使うのか?

原因はこれです。

Nauticamのハウジングですが、各種コンバージョンレンズをワンタッチで取り外しできる、「バヨネット・アダプター」があらかじめついているハウジングを買いました。

上の写真の丸い部分です。

これがあると、レンズ前ぎりぎりまで被写体を近づけるのはとても難しくなります。

窪んだ先にレンズがあります。

また、たとえ被写体をレンズ前ギリギリまで近づけることに成功しても、光を回すことが至極困難になります。

ならば、レンズをつけた方が、撮りやすいのでは?と思ってクローズアップレンズで近寄ることにしました。

それでは実際に撮影した写真です。まずはマクロ

まずは、マクロです。

全て、ライトで撮影しています。ストロボは使っておりません。

前日までお部屋で何度も実験をして、感覚を掴んでおりました。

まずはレンズはカメラ本体のレンズのみで撮影したウミウシです。

このウミウシ、なんとオニオコゼの尾鰭の上を移動中でした。

ウミウシの全長は1cm以下です。

撮影場所は沈没船のHTMS CHANG。

水深20mですので、マクロ撮影するにはNDLが気になる深さでした。

次も同じ条件で撮影しているウミウシ、フィディアナ・ミリタリス。

これは全長3センチぐらいはある、大きな個体でした。

次はクローズアップレンズCMC-1を使って、撮影したウミウシ。

撮影のモードはA(絞り優先)で顕微鏡やマクロモードではありません。

全長1cm以下です。

なかなか綺麗に決まってくれました。

次はマクロって言うほどマクロではありませんがオトヒメエビ。

エビの大きさは8cm程度です。

場所は同じく沈没船です。これはストロボを使っての撮影になります。

極小のウミウシです。

全長は3mm程度。こちらはクローズアップレンズのSMC-2をつけて、レンズ前ギリギリで撮影しております。

王様のレンズと言われることはあります。かなり寄れます。

大苦戦のワイド撮影

外部ストロボを発行させるために、カメラ本体のストロボを発行させる必要があるのですが、この設定が全然分からずに、初めはかなり苦戦しました。初日はほとんどいい写真は撮れていません。

初日のダイビングは水中で色々試したけど、解決はできず。

ストロボ無しで撮影していました。

ダイビングが終わって、ネットで情報収集して、部屋でテスト撮影をして挑んだ二日目。

お!ストロボあたり始めた!

でも、完全解決には至らず、水中でトライ&エラーが続きますが、だんだんと撮れるようになってきました。

色はRAW現像によるところが多いです。

白飛びの耐性はあまり良くないです。

なので、ストロボなし、もしくはかなり弱目で使いました。

RAW現像をしやすいように、白飛びは抑えた露出で撮影です。

ここまでくると、ほぼモノクロの世界です。

感想

マクロがすごいです。

コンデジですので、割り切りは必要ですが。

解像感とかは、あまり望んでいません。

ワイドはまだまだ使いこなせいないです。

これから、使いこなして行きたいです。

ワイドからマクロまで、画素数が1200万画素とはいえ、カメラ、ハウジング含めたシステム全体がかなり小さくなります。

そして、水中でレンズを交換することで、守備範囲がかなり広い、撮れないののはないのではないか?という画角の自由度です。

このカメラはコンデジです。

コンデジはなんでもできる万能機ではないです。

何か尖ったコンセプトというか、前提とされる使い方、がそもそも大きなカメラと違ってきていると思います

このカメラを作った人達の意図があるはず。

後日、その点を考えながら、設定などについてもブログに書いていく予定です。

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