おはようございます。
今日もサメサン沖のダイビングのお話です。
ダイビングに行くたびに、その様子をブログで報告しております。
同じところで何度も潜っていると、その日のダイビングは1本目はどこで、2本目はあそこで・・・って話は、あんまり新鮮味がないな、と思っております。
なので、ある日のダイビングで撮影した写真を、何かしらのテーマをもって、紹介してきます。
今回からスタート。
「こんな写真が撮れたよ!見てね!」という事がこのブログの趣旨なので、紹介の仕方はその都度、かわる可能性は大です。
まずはハゼのお話です。
サメサン沖でウミウシばかり撮影していて、今更な感はありますが、実はハゼもいろいろな種類がいて、面白いのです。
ハゼは、タオ島の砂底のエリアだったりすると、ガイドさんが紹介してくれたりして、りっぱなキャストの一員になっています。しかし、サメサンだと、ハゼを紹介するガイドさんはあまりいないかな?と思います。
いろんな色、生体のハゼがいて、写真としても「映える」被写体です。
サメサン沖で僕の一押しのハゼといえば、オレンジのこの子です。
オレンジ・リーフゴビー Priolepis nuchifasciata
このハゼ。サメサン沖でしたら、至る所にいるオレンジ色の小さなハゼ。
かわいいのです。
こんなに可愛い魚ですが、海中で撮影をしているダイバーさんは、あんまりいません。
存在をあまり知られていないのか?
穴の中に住んでいるのですが、彼らの住処がわからないのかな?
普通に、砂や泥の底に住んでいるハゼももちろんいます。
2021年8月9日のダイビングで見かけたのは、まずはこの子です。
フタホシタカノハハゼ Cryptocentrus sericus
砂地ならどこにでもいそう、なのですが、実際は好きな所があるようです。
泥じゃなくて、砂と小石のゾーンにいます。
写真は白と黒の魚ですが、黄色くなったり、もっと黒が濃い個体もいます。
お腹のヒレの模様が綺麗です。
このエリアではかなり普通にいるハゼです。
いっぴき狼!イエローウォッチマン!Cryptocentrus pavoninoides
Peacock shrimpgobyとか、Blue Spotted Watchiman Gobyと呼ばれているハゼです。
標準和名はないと思います。その代わり、英語のコモンネームがいっぱいあります。
このハゼ、先日初めて見ました。
サメサン沖だけではなく、ラヨーン、タオ島、チャーン島など、タイ湾の他のダイビングスポットでも見た事がなかったです。
ただ単に、僕が気にしていなかったのか?珍しいのか?わかりません。
先週もこの子がいないかな?と探していました。
そしたら、なんと、再会できました!って違う個体ですけどね。
砂地に住んでいる、テッポウエビと共生しているハゼ。
大体、同じエリアに同じ種が固まっている事が多いのですが、このイエローウォッチマンは、なぜだか独りで住んでいました。独りじゃないや、パートナーのエビと2人ですね。
背鰭に縦長の青い斑点が2〜4個あるのが特徴と書いてありました。そして黄色の個体もいるようです。
サメサン沖の共生ハゼは、臆病な子が多く、ダイバーが近づくとすぐに住処の穴に入って、閉じこもってなかなか出てきてくれません。
しかし、この子らは、かなり度胸が座っていました。
初対面でしたが、初っ端からかなり近づく事ができました。
テッポウエビもサービス精神があり、こんなに前まで出てきてくれました。
この手のエビ。黄色い個体もいます。
黄色の個体にもあいたいなぁ。
黒に青い星を散りばめた綺麗なハゼ。
顔はゴツい顔、ヒレが大きくなかなか立派に見えるハゼです。
砂と泥が混ざる海底のところにいまいした。
また、あってみたいです。
次。
ウミウシです。たちあがれ!ウミウシ
沈没船サイトのハーディープでみた風景です。
このウミウシ。
サメサン沖ではかなり一般的なウミウシです。
ヒュプセロドーリス・コンフェッティHypselodoris confetti
このウミウシをじーっと観察していると・・・・
すこしづつ、頭を持ち上げて・・・
雄叫びをあげて、立ち上がったのです!
触覚はまるで、荒ぶる野牛のツノのようです!
これぞ、海の牛!海の猛牛!
最後には完全に二足歩行・・・。
そして・・・
飛び上がる!
ことはなく、
また、食事に没頭していました。
ここまで、背筋を伸ばして立ち上がったウミウシを見たのは初めてでした。
ウミウシが立つと、良い事がある!という言い伝えは多分ないです。
ウミウシもやればできる!と勇気をもらいました。
そのほかのキャストたち。サメサン沖はやっぱりウミウシがいっぱい!
この日のメインキャストはイエローウォッチマンと、ヒュプセロドリスコンフェティでした。
3本のダイビングで、他にも綺麗な生き物にあえています。
さらりと紹介します。
ニセハクセンミノウミウシ Cratena sp. 2
草原のようなところに。ミノウミウシは絵になりますね。
ロータスミノウミウシ Coryphellina lotos
ロータスか、セスジミノウミウシか?
どっちがどっちか、よくわかっておりません。
このウミウシも定番です。沈没船や、ロンナン島で毎回みています。
リュウモンイロウミウシ Hypselodoris maritima
レーシングカーのようなカラーリングのウミウシです。
マクロの宝庫、ロンナン島のマクロ岩にいた、小さな子です。
ムカデミノウミウシ Pteraeolidia semperi
久しぶりにあいました。
このウミウシは5センチ以上の大きな子が多いです。
コモンウミウシ Goniobranchus aureopurpureus
これも、ロンナン島のマクロ岩で撮影しました。
岩の隙間の奥の方でたたずんでいました。
シンプルで清楚な感じが好きです。
クロモドーリス・マンダパムエンシス Chromodoris mandapamensis
最近、毎回見かけるのがこの子。
何度見ても、名前が覚えられない。
青いホヤの上を移動中でした。
普段は岩の埃と同じ模様で、目立たないのですが、この日は青い舞台の上で輝いていました。
ニシキウミウシの仲間? Ceratosoma gracillimum
このウミウシの上にエビが乗っている写真をよく見ます。
なので、周りにエビがいるのでは?
と、探しましたが、完全に単独行動でした。
体調が大きく5センチ以上はありました。
エビちゃんとニョロちゃん
なんやかんや、ウミウシがいっぱいでした。
つづいて、エビです。
クリア・クリーナーシュリンプ Clear Cleaner Shrimp Urocaridella antonbruunii
このエビは、サメサン沖のちょっとした岩陰のどこにでも住んでいるエビです。
魚を掃除したり、カメの甲羅を掃除してたり。
働き者です。
ゴルゴニアン・シュリンプ Tozeuma armatum
周りの珊瑚に擬態していました。
細長い1本のムチカラマツにいるときはみつけやすいのですが、こういう珊瑚の中で擬態していると、ほんと気がつきません。
エビですが、いわゆる「エビ反り」はしません・・・。
オシャレカクレエビ Periclimenes platycheles
通称バルタン星人。
砂地の岩陰にいたりするのですが、沈没船ではヒドロ虫のお花畑の中にしたり、ピンクの海綿のなかにいたり。ピンクが好きなのかな?
砂地にいると、写真を撮ろうと思わないのですが、綺麗なところにいると、ついつい刺さってしまいます。
オビイシヨウジ Corythoichthys amplexus
光があたらない、薄暗い岩の影で、ニョロっとしている可愛い子です。
マクロレンズを通して観察していると、大きな目がクルクルと動くのがわかります。
そして、このストローみたいな口で突いて、食事をしています。
以上、8月8日のダイビングを、生き物別に紹介しました。
ダイビングの本数は<774><775><776>でした。
次回のダイビング報告は8月の4連休のダイビングについてご報告します!
ではでは。良い週末を
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