おはようございます。
今日もサメサン沖のダイビングのお話です。
ダイビングに行くたびに、その様子をブログで報告しております。
同じところで何度も潜っていると、その日のダイビングは1本目はどこで、2本目はあそこで・・・って話は、あんまり新鮮味がないな、と思っております。
なので、ある日のダイビングで撮影した写真を、何かしらのテーマをもって、紹介してきます。
今回からスタート。
「こんな写真が撮れたよ!見てね!」という事がこのブログの趣旨なので、紹介の仕方はその都度、かわる可能性は大です。
まずはハゼのお話です。
サメサン沖でウミウシばかり撮影していて、今更な感はありますが、実はハゼもいろいろな種類がいて、面白いのです。
ハゼは、タオ島の砂底のエリアだったりすると、ガイドさんが紹介してくれたりして、りっぱなキャストの一員になっています。しかし、サメサンだと、ハゼを紹介するガイドさんはあまりいないかな?と思います。
いろんな色、生体のハゼがいて、写真としても「映える」被写体です。
サメサン沖で僕の一押しのハゼといえば、オレンジのこの子です。
オレンジ・リーフゴビー Priolepis nuchifasciata
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6859.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
このハゼ。サメサン沖でしたら、至る所にいるオレンジ色の小さなハゼ。
かわいいのです。
こんなに可愛い魚ですが、海中で撮影をしているダイバーさんは、あんまりいません。
存在をあまり知られていないのか?
穴の中に住んでいるのですが、彼らの住処がわからないのかな?
普通に、砂や泥の底に住んでいるハゼももちろんいます。
2021年8月9日のダイビングで見かけたのは、まずはこの子です。
フタホシタカノハハゼ Cryptocentrus sericus
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6661.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
砂地ならどこにでもいそう、なのですが、実際は好きな所があるようです。
泥じゃなくて、砂と小石のゾーンにいます。
写真は白と黒の魚ですが、黄色くなったり、もっと黒が濃い個体もいます。
お腹のヒレの模様が綺麗です。
このエリアではかなり普通にいるハゼです。
いっぴき狼!イエローウォッチマン!Cryptocentrus pavoninoides
Peacock shrimpgobyとか、Blue Spotted Watchiman Gobyと呼ばれているハゼです。
標準和名はないと思います。その代わり、英語のコモンネームがいっぱいあります。
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6580.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
このハゼ、先日初めて見ました。
サメサン沖だけではなく、ラヨーン、タオ島、チャーン島など、タイ湾の他のダイビングスポットでも見た事がなかったです。
ただ単に、僕が気にしていなかったのか?珍しいのか?わかりません。
先週もこの子がいないかな?と探していました。
そしたら、なんと、再会できました!って違う個体ですけどね。
砂地に住んでいる、テッポウエビと共生しているハゼ。
大体、同じエリアに同じ種が固まっている事が多いのですが、このイエローウォッチマンは、なぜだか独りで住んでいました。独りじゃないや、パートナーのエビと2人ですね。
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6564.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
背鰭に縦長の青い斑点が2〜4個あるのが特徴と書いてありました。そして黄色の個体もいるようです。
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6571.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
サメサン沖の共生ハゼは、臆病な子が多く、ダイバーが近づくとすぐに住処の穴に入って、閉じこもってなかなか出てきてくれません。
しかし、この子らは、かなり度胸が座っていました。
初対面でしたが、初っ端からかなり近づく事ができました。
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6617.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
テッポウエビもサービス精神があり、こんなに前まで出てきてくれました。
この手のエビ。黄色い個体もいます。
黄色の個体にもあいたいなぁ。
黒に青い星を散りばめた綺麗なハゼ。
顔はゴツい顔、ヒレが大きくなかなか立派に見えるハゼです。
砂と泥が混ざる海底のところにいまいした。
また、あってみたいです。
次。
ウミウシです。たちあがれ!ウミウシ
沈没船サイトのハーディープでみた風景です。
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6482.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
このウミウシ。
サメサン沖ではかなり一般的なウミウシです。
ヒュプセロドーリス・コンフェッティHypselodoris confetti
このウミウシをじーっと観察していると・・・・
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6512.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
すこしづつ、頭を持ち上げて・・・
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6488.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
雄叫びをあげて、立ち上がったのです!
触覚はまるで、荒ぶる野牛のツノのようです!
これぞ、海の牛!海の猛牛!
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6491.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
最後には完全に二足歩行・・・。
そして・・・
飛び上がる!
ことはなく、
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6515.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
また、食事に没頭していました。
ここまで、背筋を伸ばして立ち上がったウミウシを見たのは初めてでした。
ウミウシが立つと、良い事がある!という言い伝えは多分ないです。
ウミウシもやればできる!と勇気をもらいました。
そのほかのキャストたち。サメサン沖はやっぱりウミウシがいっぱい!
この日のメインキャストはイエローウォッチマンと、ヒュプセロドリスコンフェティでした。
3本のダイビングで、他にも綺麗な生き物にあえています。
さらりと紹介します。
ニセハクセンミノウミウシ Cratena sp. 2
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6441.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
草原のようなところに。ミノウミウシは絵になりますね。
ロータスミノウミウシ Coryphellina lotos
ロータスか、セスジミノウミウシか?
どっちがどっちか、よくわかっておりません。
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6448.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
このウミウシも定番です。沈没船や、ロンナン島で毎回みています。
リュウモンイロウミウシ Hypselodoris maritima
レーシングカーのようなカラーリングのウミウシです。
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6806.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
マクロの宝庫、ロンナン島のマクロ岩にいた、小さな子です。
ムカデミノウミウシ Pteraeolidia semperi
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6938-強化.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
久しぶりにあいました。
このウミウシは5センチ以上の大きな子が多いです。
コモンウミウシ Goniobranchus aureopurpureus
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6830.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
これも、ロンナン島のマクロ岩で撮影しました。
岩の隙間の奥の方でたたずんでいました。
シンプルで清楚な感じが好きです。
クロモドーリス・マンダパムエンシス Chromodoris mandapamensis
最近、毎回見かけるのがこの子。
何度見ても、名前が覚えられない。
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6837.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
青いホヤの上を移動中でした。
普段は岩の埃と同じ模様で、目立たないのですが、この日は青い舞台の上で輝いていました。
ニシキウミウシの仲間? Ceratosoma gracillimum
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6530.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
このウミウシの上にエビが乗っている写真をよく見ます。
なので、周りにエビがいるのでは?
と、探しましたが、完全に単独行動でした。
体調が大きく5センチ以上はありました。
エビちゃんとニョロちゃん
なんやかんや、ウミウシがいっぱいでした。
つづいて、エビです。
クリア・クリーナーシュリンプ Clear Cleaner Shrimp Urocaridella antonbruunii
このエビは、サメサン沖のちょっとした岩陰のどこにでも住んでいるエビです。
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6825.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
魚を掃除したり、カメの甲羅を掃除してたり。
働き者です。
ゴルゴニアン・シュリンプ Tozeuma armatum
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6883.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
周りの珊瑚に擬態していました。
細長い1本のムチカラマツにいるときはみつけやすいのですが、こういう珊瑚の中で擬態していると、ほんと気がつきません。
エビですが、いわゆる「エビ反り」はしません・・・。
オシャレカクレエビ Periclimenes platycheles
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6471.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
通称バルタン星人。
砂地の岩陰にいたりするのですが、沈没船ではヒドロ虫のお花畑の中にしたり、ピンクの海綿のなかにいたり。ピンクが好きなのかな?
砂地にいると、写真を撮ろうと思わないのですが、綺麗なところにいると、ついつい刺さってしまいます。
オビイシヨウジ Corythoichthys amplexus
![](https://i0.wp.com/nabejizo.me/wp-content/uploads/2021/08/F1_6903-強化.jpg?resize=1256%2C837&ssl=1)
光があたらない、薄暗い岩の影で、ニョロっとしている可愛い子です。
マクロレンズを通して観察していると、大きな目がクルクルと動くのがわかります。
そして、このストローみたいな口で突いて、食事をしています。
以上、8月8日のダイビングを、生き物別に紹介しました。
ダイビングの本数は<774><775><776>でした。
次回のダイビング報告は8月の4連休のダイビングについてご報告します!
ではでは。良い週末を
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