今日は水中撮影で使うカメラのお話です。
コンデジ、コンパクトデジカメの話となります。
タイでこれから水中撮影を始めよう!と思っている人に読んでもらえたら嬉しいです。
僕はフルサイズのミラーレスカメラをメインで使っていますが、TG-7もサブで使いますし、マクロ撮影だけなら、TG-7だけを持って潜ることも多いです。
今日はTG-7があれば、サメサン沖のダイビングは楽しくなる!というお話です。
TG-7は、そのコンパクトなボディと高性能な機能で、水中写真愛好家から高い人気を集めています。特に、サメサンのような透明度が低い海域では、その真価を発揮します。今回は、TG-7と周辺機材を駆使して、サメサンの海を撮影した経験を共有したいと思います。
ベテランのダイバーから、マクロ撮影が趣味のダイバーまで、幅広い層に人気があります
今回は、そんなTG-7と関連する撮影機材をフルに使い、サメサン沖で撮影した写真をご紹介します。タイでの水中撮影にズッポリとハマる人が増えたら、とっても嬉しいです。
撮影機材の紹介
コンデジはTG-7ですが、そのほかの周辺機材は下記になります。
カメラとレンズ:TG-7
ハウジング:ノーチカム社製
外付け魚眼レンズ:ノーチカム社生のWWL-C
ストロボ:INON S-220を2つ
ビデオライト:Weefine社製
ハウジングはなぜノーチカム?普通に写真撮るなら他社製でもあまり変わりません。
TG-7のハウジングは、オリンパス純正、Weefine、AOIなど、どのメーカーのものでも大差ないという声もよく聞きます。私もオリンパス純正も愛用しています。
ノーチカムを使って感じる、気になるところ。
このカメラの強みはマクロ性能。
レンズのから1センチでフォーカスが合うのです。
ただ、ノーチカムのハウジングを使って外付けの魚眼レンズを使う場合はちょっと注意が必要です。
外付けレンズをハウジングにつけるバヨネット式のアダプターがあると、被写体をレンズ前ギリギリまで置くことが、ほぼできなくなります。
極小マクロ、1〜2ミリのウミウシには苦労します。
逆に、そんなの撮影しない!って時は、何も問題ないです。
そんなにカメラを近づけられる生物は、珊瑚などのどアップ除けばウミウシかエビぐらいで、かなり限定的です。
なので、そこまで気にしていません。
では当日撮影したサメサン沖の水中写真を紹介します。
1本目は新しい沈没船のT94.95。いきなり海底でレアなエビと遭遇
トゲツノメエビ。
全長1センチ程度。
カメラ本体のズームレンズを望遠側100ミリにして顕微鏡モードで撮影しました。
動画もじっくり撮影したため、DECOまで残り10分まで海底で粘り、その後、水深15m程度にいて、沈没船の撮影をしました。
今回はテックではないので、中には入らず。
外付けの魚眼レンズをつけて、ズームは広角端の25ミリ。
外付けの魚眼レンズはこれです。
沈没船T9。
ストロボを弱目にしていますが、浮遊物がいっぱい!
ストロボ無しでも良かったかな?とも思います。
窓枠からカメラを入れて撮影したお部屋の中。
ストロボを使わないで撮影した写真。
沈没船!という雰囲気はストロボが無しの方が出てるかな?
2本目はサメサン沖の外洋ポイントのヒン・サンチャラーム。
ここは外付けの魚眼レンズをつけっぱなしにしました。
当時は、いい感じに潮が当たっていて、魚群がすごかった。
キンセンフエダイがいっぱいでした。
ハナビラクマノミ
外付けの魚眼レンズをつけたまま、カメラ本体のズームが全域で使えます。
なので、画角の自由度が高く、とても便利です。
そして珊瑚。
白化からほぼリカバリーして元気モリモリ。
シミランっぽい?
キンセンフエダイの群れからタイマイが登場!全長で70センチぐらい。
砲弾。50センチ以上の長さがあります。
ヒンサンチャラームの海底には砲弾がいっぱい落ちています。
3本目はロンナン島。
ここはマクロだけになるので、外付けの魚眼レンズは船に置いていきました。
オレンジリーフ・ゴビー。体長は2センチぐらい。
タイにいるベニハゼちゃん。口の中にウオノエが寄生しています。
フウセンミノウミウシの仲間。体長は5ミリ程度。
ホシゾラウミウシ。体長2センチ。
ボンボリイロウミウシ。全長1センチ
ウイッジ・スポテッドダムゼル。1センチ以下。
動きが早い魚をTG-7で撮影するのは、かなり難しい!
オニカサゴの仲間?
感想。
TG-7は、水中写真の世界を広げてくれる素晴らしいカメラです。
コンパクトなボディながら、マクロ撮影にも強く、様々な撮影シーンに対応できます。サメサンのような過酷な環境下でも、その性能を発揮し、感動的な水中世界を記録に残せると思いました。
弱点もあります。
まずは、コンデジですので操作性が悪いです。
専用ボタンやダイヤルが少なく、画面の中のメニューから設定を変えないといけないことが多くなります。小さいボディに収めているので、カメラのコンパクト差と引き換えではありますが、操作性の低下になっていると思います。
ただ、これはフルサイズ機のフラッグシップと比べた場合です。
操作性は、ある程度の慣れで乗り切れると思います。
AF箇所を切り替えるのが、ボタンの長押しが必要になるので、これはちょっとめんどくさい。
切り替えが長押しだと、AF位置を変えている間に、チャンスを逃すことは実際にありました。
そういう被写体の時は、AF位置を変えない!って決断必要かも。
小さいセンサーで画素数は十分?
1200万画素で足りるか足りないか?
マクロ撮影の時、トリミングはちょっとしかできないです。
僕がメインで使っているα1は5000万画素あるで、半分に切っても画質に問題はほぼないです。それ以外画素数が少ないな!と感じる時はなかったです。
あとは解像感。
透明度が高いところなら、ある程度の差はあると思いますが、距離がある被写体をバキッと解像感を出すことは水中のワイドではそもそもが難しい話と思います。
なのでほとんどシーンで必要十分だと思います。
暗所での性能ですが、センサーが小さいので、フルサイズ機と比べる方が間違っていると思います。
暗所でのノイズ、これはLight Roomのノイズ除去を使えば、かなり良くなります。
コンパクトに納めた分、性能が若干落ちることろはありますが、現像で工夫すればかなり満足感が高い写真が取れると思います。
小さいので取り回しが楽!これが正義です。
今回はTG-7をフル武装させましたが、それでもフルサイズのカメラに比べたら全然コンパクト。
水中での取り回しも楽ですが、地上での移動時も楽なのです。
飛行機での移動なら尚更です。いつでも持ち出そう!と思えるコンパクトなカメラです。
サメサン沖ならハウジングに入れたTG-7と手持ちのライトだけでも、かなりの生物を撮影できると思います。
今日は水中コンデジのお話でした。
タイで水中撮影を始めたい!っていう人に少しでも参考になったら嬉しいです。
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